Vories Memorial Hospital


理事長・院長ごあいさつ

当院は1918年、結核療養所「近江療養院」として開設しました。戦前戦後を通して結核医療に尽力してまいりましたが、2000年をもって結核病棟を閉鎖し、現在は一般病床66床(一般急性期、ホスピス、亜急性期病床)、療養病床102床(医療療養病床、回復期病床)で診療を行っています。

昭和初期、結核は、いわゆる「死に至る病」であり、患者さんは、社会から排除される時代でした。現在でこそ結核は治癒できる病気となりましたが、当時は、患者さんを隔離し、人権を守り、ある時は死に至る床で最期を看取ることが、結核医療であった時代です。 

当財団の創立者であるWM.ヴォーリズ(一柳 米来留/ ひとつやなぎ めれる)は、生涯を通して、キリスト教の教えである「隣人愛」と「奉仕」、「平和」の精神を説いてまいりました。私たちは、戦前戦後の結核医療を通して、ヴォーリズの精神を守ってきました。結核病棟閉鎖後も、この理念を継承し、医療・看護・介護の現場で実践しています。

ヴォーリズの里は、北之庄の山と水郷に囲まれた緑豊かな土地にあります。この里には、病院、老健施設、ケアハウスが建ち、これらの施設を核として訪問看護、ホームヘルパー、居宅介護支援が有機的に連携し、地域に密着したシームレスなケアを総合的に提供しています。地域のお年よりや、さまざまな障害をお持ちの患者さんが安心して医療や看護、介護を受けられるように、そして住み慣れた地域やご家庭で日常生活が営めるよう、事業を展開しています。今後、さらなる事業の充実を行い、地域の多くの方にご利用いただけるよう、日々努力していく所存です。
院長

事務長ごあいさつ

平素は、財団法人近江兄弟社をご支援賜り厚くお礼申し上げます。

さて、財団の経営母体となるヴォーリズ記念病院は今年で、創立93周年を迎えました。大正・昭和・平成と三時代を地域のみなさまとともに歩んできたことになります。時代の流れの中で、病院の形態は変わってきましたが、提供しているヴォーリズスピリットはずっと褪せることはありません。それは、ヴォーリズ師がこの近江八幡の北之庄に大志を抱いて貫かれた『神の愛による平和を実現する』というものです。この地にこれほど長きにわたって病院が存続しているのは、キリスト教を信じることの有り無しに関係なく、隣人のために尽くすということの実践が、この病院の歴史を刻んできたのだと思っています。この病院を拠点に、在宅サービス部門・老健センター・本部で財団は構成されていますが、社会福祉法人ケアハウスを含む「医療・保健・福祉の里」の持ち味は、理念が聖書の中に明らかなことであります。2001年、結核から一般医療・介護に舵をきりました。ここ近年、地域完結型の医療・介護の提供が言われています。ヴォーリズ師が結核医療に、隣人愛と奉仕の精神を注がれた施しは、今、予防から終末期まで地域の方々を地域で支え、看とる医療・介護に変遷をして参りました。

 地域医療の再生には、医師や看護師等の確保も当然必要ではありますが、一方で患者さんが必要な時に必要なサービスを受けられる継続性が必要不可欠であります。「切れ目ない」「地域包括ケア」の考え方が、現在の医療制度改革や介護保険法等の改正キーワードになっています。

「住み慣れた地域でいつまでも暮らせることが出来るよう、自立支援の拠り所となる」

「地域包括ケアの支柱の一つとして、地域医療と介護の連携の推進役となる」

「人生の完成期に積極的に関わる医療をホスピスで実践する」など、やりたい医療・介護ではなく、求められる医療・介護・看護を目指して参ります。

 愛され満足して頂ける里を築いていくために、職員一同、努力していく所存です。

今後ともご支援ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

『喜ぶものと共に喜び、泣くものと共に泣きなさい』

看護部長ごあいさつ

大正7年結核によって前途有為の青年を多く蝕む状況を憂い、W・M・ヴォーリズが開設した90年もの古い歴史を持つ病院です。当時、薬も少ない状況の中でヴォーリズは「療養処方」を残しています。
1、新鮮なる空気を昼夜用いること
2、充分なる睡眠
3、滋養分に富たる適量の食物
4、清潔簡素なる生活
5、主イエスに全身全霊を托したる信仰生活
6、少量の服薬の6項です。
今、当院の看護はF・ナイチンゲールの看護論を基盤に看護・介護を展開しています。F・ナイチンゲールもW・Mヴォーリズも‘自然の持つ力を充分に活かせ‘と述べています。日々の生活の中に健康のヒントがあります。生活の組み立てが健康を左右しているといっても過言ではないと思います。患者様に一番近くにいる者として、その人らしい生活をプロデュースする。それが看護と心しています。病院の基本理念を受けて看護部の理念は「優しく安心できる看護・介護を提供します。」です。日々のケアの中で患者様の体と心に優しさと安心が届けられるよう努力いたしております。
看護部長