今回は、リハビリテーションセンターに導入した動作解析ソフト「ダート・フィッシュ」をご紹介致します。ダートフィッシュ・ソフトウェアはスイスのダートフィッシュ社が開発した動作分析などのコーチング支援およびデータ分析ソフトウェアです。
「サイマルカム(SimulCam™)」と「ストロモーション(StroMotion™)」という世界各国で特許を取得している2つの映像処理技術の他に、映像による動作分析やゲーム分析に適した多くの機能を搭載し、さらにデータの管理やゲーム評価、結果の共有までを行うことができます。
ビデオカメラとダートフィッシュ・ソフトウェアをインストールしたWindows OSのコンピュータがあれば、高度な分析を手軽にできることから、世界各国のプロチーム、ナショナルチームで活用されているだけでなく、医療、教育、研究、放送など幅広い分野でも活用されています。
平成26年度のリハビリテーション科の事業のひとつに、リハビリテーション内容や進捗状況をわかりやすく患者さんや・ご家族さんに説明することが計画されてます。今までは、リハビリテーション総合実施計画書や様々なカンファレンスにて、紙面や口頭で御説明させて頂いておりました。今回、ダートフィッシュ・ソフトウェアを導入し、紙面に加えて画像や動画でのご説明を必要に応じて実施致します。
例えば入院時の歩行と、治療して2ケ月後の歩行を重ねあわせて比較することなどが可能となりますし、入院時と退院時または訓練前と訓練後の動作の変化点を客観的に提示し、患者さんに自己認識してもらうツールとしても使用できます。動画や画像での説明を加えさせて頂くことでよりわかりやすくなるように努力致します。
リハビリテーション科 酒井英志