糖尿病は血液中の糖分が高くなる病気ですが、40歳以上の日本人の7人に1人が罹患し、発症に遺伝や生活習慣が関与しているとされています。
でんぷん(米・麦・いも)は口・腸で分解され糖になり、腸で血液中に吸収されます。その後、すい臓から血中に分泌されるインスリンというホルモンが全身の細胞(主に肝臓や筋肉,脂肪組織など)に対して働き、糖は細胞内に取り込まれます。このインスリンの分泌が不足したり、十分に働かないと血液中に糖が残り、高血糖になります。
初期は無症状で経過しますが、進行すると全身の血管が障害され、合併症として腎障害・視力障害・神経障害・四肢末端壊死などが出現し、生命に関わってきます。適切な診断・治療を早いめに受けて、継続すれば合併症少なく過ごせますので、健診で糖尿病を指摘された方など気になる方はお気軽に受診ください。
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みなさまの健康維持のお手伝いをさせていただきます。 |
担当 糖尿病・腎臓病・もの忘れ外来 |
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経歴 1974(昭和49)年 奈良女子大学文学部修士課程修了 2000(平成12)年 滋賀医科大学卒業 |
通常2~3 週間の入院で自己血糖測定・必要に応じてインスリン自己注射を習得し、ビデオなどで糖尿病の基礎知識を学んでいただいて、栄養士が栄養指導を行ったりします。
糖質制限食には、糖尿病改善効果があるのでしょうか?血糖値を上昇させるのは、基本的に糖質です。15 分~90 分で100%血糖に変わり、たんぱく質は3 時間前後で50%が血糖に変わります。脂質は数時間~12 時間で10%未満が血糖に変わります。血糖値は180を越えるとリアルタイムに血管内皮が傷害されると言われており、高血糖状態の時間が長ければ長いだけ人体の血管は傷つけられます。
管理栄養士、糖尿病療養指導士、糖尿病専門医、理学療法、看護師、薬剤師がチームとなり、食事・運動・薬物療法についての講習を行います。